地盤インスペクター®とは

住宅地盤の専門家=地盤インスペクター®

近年、地盤に対する国民の関心が高まっています。特に家を建てる人にとっては、安全な住まいを手に入れる上で、住宅地盤に関する知識は無くてはならないものです。

しかし、住宅地盤に関する知識を持っているのは地盤業界の中でも一部の専門家に限られています。耐震・免震・制震といった地震対策や欠陥住宅防止といった「建物に関する知識」は、世の中に溢れていますが、地盤液状化や不同沈下対策、地盤対策工事の欠陥を防止する方法、地盤を考慮した土地選びのポイントなど「地盤に関する知識」は、施主はもちろんのこと、建築士や住宅会社の社員でもほとんど持っていないのが現状です。

この現状に危機感を抱き創設された講座が「地盤インスペクター®」です。住宅地盤に関する体系的な知識を有し、地盤特有の考え方、調査・対策工事のポイントについて身に着けている住宅地盤の専門家です。

「地盤インスペクター®養成講座」を受講することによって、今まで分かり難いとされてきた、地盤と基礎の品質確保のポイントを学ぶことができ、住宅全体の安心確保に大きく貢献することが期待できます。

「地盤インスペクター®」は、地盤ネット社で発行する「地盤対策工事検査済証」の検査担当者となることができ、さらに建築士資格を有する「地盤インスペクター®」は、検査「責任者」として地盤対策工事の欠陥を防ぐために、広く活動することが出来ます。

地盤インスペクター®が求められる背景

不同沈下等が起こる原因と対策

原因 対策
地盤調査を実施せず、地耐力不足も確認できないまま地盤対策工事を実施しなかった場合 近年は地盤調査がほぼ義務付けられていることから、基本的にはこのケースは今後は発生しないと考えられます。なお、地盤調査にはJIS規格に完全連動した機械を用いることを推奨します。
地盤調査は実施したが、地耐力不足を評価できず地盤対策工事を実施しなかった場合 結果の評価が難しいスウェーデン式サウンディング試験が、コスト上の制約から調査方法の標準となっています。対策としては、信頼できる地盤調査会社に調査を依頼するか、セカンドオピニオンによる再評価が考えられます。
地盤対策工事を実施したが、施工に不備があった場合 各施工会社自身の技術力と施工品質向上により、的確な施工を行うことが第一です。それとともに、欠陥や施工ミスを防ぐために第三者が検査する仕組みが必要とされています。
地盤対策工事を的確に実施していても避けられなかった場合 どんなに対策を施しても、100%の安全はあり得ません。リスクマネージメントの移転策として地盤補償を用意しておく必要があります。

上記のように、地盤障害を起こさないための対策は複数考えられますが、対策を実行に移し効果を上げるには、調査・解析に対する正しい見識を持つ「住宅地盤の専門家」と、地盤対策工事を実施する場合に検査を担当できる人材が必要なのです。

「地盤インスペクター®」は、住宅地盤に関する基礎知識を有し、地盤対策工事が適正に施工されているか検査することのできる住宅地盤の専門家として、不同沈下等の地盤障害を防ぐためには不可欠な存在なのです。

講座について

養成講座を受講後、希望する方は地盤インスペクター®としてご登録が可能です。
地盤インスペクター®にご登録頂いた方には、地盤インスペクター®の名称が使用可能、各種講座が1割引きでの受講が可能になるなどのメリットがあります。

地盤インスペクター®では、養成講座以外にもトピックス講座として様々な講座を用意しています。基本的には養成講座受講後のトピックス講座受講をお勧めしておりますが、ご興味のある講座のみの受講も可能です。

また、「地盤対策工事検査済証」の検査担当者になるには、①養成講座受講、②地盤インスペクター登録、③実務講座受講が必要となります。

取得のメリット

「地盤インスペクター®」は、住宅地盤に関する知識を有し、地盤対策工事が適正に施工されているか検査することのできる住宅地盤の専門講習です。ベースとなる養成講座と、地盤対策工事の知識を学べる実務講座、地盤調査に必須となる土質について学べる土質講座、トピック的な話題のトピックス講座で、住宅地盤について学べます。

住宅地盤に関する知識を習得できる

地下にあって見えない地盤の健全性は見ただけではわからないことも多く、その知識や考え方についても学ぶことのできる場は多くありません。「地盤インスペクター®」養成講座では、豊富な経験を積んだ講師陣から、住宅地盤特有の課題、問題、見方から地盤調査、対策工事の知識について専門のテキストをもとに体系的に学ぶことができます。
施主・取引先に信頼される

名刺に住宅地盤の専門家である「地盤インスペクター®」を記載することにより、他社に地盤に関する「専門性」で差をつけることが出来ます。住宅の土台となる住宅地盤の体系的な知識を持っていることは、強力な武器になります。建築・不動産業界に就職・転職を希望する方にもオススメです。
自社物件の不同沈下を防ぐ

どんなに立派な建築でも、土台となる地盤が悪ければ家は傾きます。設計や工務の方は、地盤調査や調査結果についてのポイントを学ぶことで、自社が建築する建物の地盤の品質を向上し、自社物件の不同沈下を防止できることが大きなメリットです。
安心な土地選びについて学ぶことができる

広島の土砂災害では、建物の基礎としての地盤の健全性のほか、地盤災害に対する安全性も課題となりました。養成講座では、地盤災害に対する考え方、地形区分、地質、土地利用履歴、ハザードマップ等をもとに、土地選びのポイントについて学習することができます。土地の仕入れ、既存物件の安全性評価に役立てることができます。
地盤対策工事の検査ができる

養成講座受講・登録後、実務講座を受講することで、地盤対策工事(地盤改良工事、杭工事等)のポイントについて学ぶことができます。自社が建築する建物について、対策工事の品質向上を目的とした立ち会い検査もできるようになります。また、希望される方は、業務提携先である地盤ネット社と所定の契約を結んだうえ、「地盤対策工事検査済証」の検査担当者となることもできます。建築士資格を有する「地盤インスペクター®」は、検査「責任者」として地盤対策工事の欠陥を防ぐために、広く活動することができます。

業種別メリット

建築士
学ぶことの少ない地盤の知識について、技術者倫理や法体系、調査データの見方、液状化対策まで、体系的に学ぶことで設計に活かすことができます。また、希望される方は、地盤ネット社が発行する「地盤対策工事検査済証」の検査責任者となれます。地盤を考慮した適切な設計や対策工事検査は、世の中から欠陥住宅を無くす重要な仕事です。
地盤会社の方
養成講座は、地盤技術者として学んでおくべきポイントを踏まえた講習です。地盤業界に身を置く方には必須の、知識だけでなく経験による"思い込み"を見直すきっかけとなる講座となります。実務講座では対策工事検査における良くあるミスや不備を学ぶことができ、品質向上につながります。土質講座では、SWS調査での土質判定のポイントのほか、サンプリング調査での土質判別方法について実践的に受講することで、来年度以降求められる液状化判定におけるサンプリング調査に対応できます。
住宅会社の方
どんなに立派な建築を行っても、土台の地盤が悪ければ家は傾きます。設計や工務の方は、自社が建築する建物の地盤が適正に工事されていることをチェックする知識を得られることが大きなメリットです。また、営業マンは名刺に住宅地盤の専門家である「地盤インスペクター®」を記載することにより、他社の営業マンに「専門性」で差をつけることが出来ます。
不動産会社
地盤液状化など地盤への関心が、不動産購入者にも高まっています。土地選びや地盤沈下、液状化、地盤調査・対策工事について学ぶことで、宅地や住宅の取引時に、自信を持って地盤について説明できる知識を持つことが出来ます。十分な説明をせずに、不動産を譲渡した後に、地盤リスクや地盤対策工事が必要であることが分かると無用なトラブルに巻き込まれかねません。

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