遣り方(やりかた)
基礎工事に先立ち、柱・壁などの中心線や水平線を設定するため、必要な個所に杭を打ってつくる仮設物のこと。実際の建築物の位置・高さ・水平の基準となる重要な工程である。
遣り方を用いた一連の作業を「遣り方を出す」という。遣り方は、基礎コンクリートや土間コンクリートなどの動かないものに基準墨を移した後は必要なくなるため、撤去される。なお、現場が市街地にあったり、地下工事が行なわれたりする場合には、道路やコンクリートブロック塀などの動かない場所に墨出しし、必要に応じてポイント釘を打つ必要がある。規模の大きな建物などでは遣り方をつくらず、その都度測量機器を用いて、ベンチマークや固定物、あるいは新設した杭などに設けられた基準点から、レベルや基準墨を出すことが多い。
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